お嬢様×メイド - 小説形式サンプル

「エリカさま……失礼いたします」
 塔子は緊張に声を震わせながら、ドアの外から声をかけた。
 塔子はこの屋敷でメイドをしているのだが、失敗が絶えず、ついに主人であるエリカに呼び出されてしまったのだ。
 エリカは美しい少女だが、厳しい主人としてみなから恐れられている。塔子ももちろん、エリカを恐れているもののうちのひとりだった。
「お入りなさい」
 しばらくして、扉の向こうから凛とした声が聞こえた。エリカの声だ。
「失礼いたします」
 塔子はふたたび声をかけ、そうして、扉を開けた。
 部屋の中では、エリカが腕を組んで立っている。
 その、見ただけで背筋の凍りつくようなエリカの表情に、塔子は逃げ出したい衝動に駆られた。
 けれども逃げるわけにも行かず、塔子は心の中で己を叱咤しながら、部屋へと足を踏み入れた。
 毛足の長い絨毯に身体が沈むような感覚をおぼえる。塔子は静かに扉を閉め、エリカの方へ向きなおると、直立不動の姿勢で、エリカの言葉を待った。
 エリカはじっとりとねめつけるような視線を塔子へ向ける。そうして、塔子の身体を上から下まで見つめたかと思うと、口許だけで笑う。
「これほどまでに失敗の多いメイドは、あなたの他にはいないそうね」
 エリカの冷たい声にぞっとしながら、塔子はじっとエリカを見つめた。エリカは眉ひとつ動かさず、塔子のほうへ近づいてくる。
 そうして、無言で塔子のメイド服の襟元へ手をかけたかと思うと、一気に引き裂く。
「きゃ……いや……っ」
 思わず、塔子は悲鳴をもらしてしまった。
 エリカが塔子をにらみつける。
 塔子はまるで射すくめられたかのように、動けなくなってしまった。
「いくら言ってもわからないのなら、身体に教えるしかないでしょう?」
「……はい……」
 塔子はこれからなにをされるのか予想もつかず、ただ震えた。
 なにしろ、これまでエリカから仕置きを受けたものは、いくらそのことについて訊ねてもいっこうに口を割ろうとしないのだ。ただ、うつむいて首を振るのみだ。
 そんな塔子の肌に、エリカが指をすべらせる。外気にさらされ、敏感になっている肌の上をなぞる指に、塔子は別の意味で身体が震えてしまった。
「じっとしていなさい」
 低く命じ、エリカは懐から出した細い紐を塔子の首に巻きつける。
 このまま首をしめられるのかと塔子が身をすくませている間に、エリカは手早く塔子のメイド服を脱がせてしまった。
 部屋の中はじゅうぶんに暖かいとはいえ、裸でいればやはり寒い。塔子は鳥肌がたつのを感じながら、それでも黙って耐えた。
 エリカは、塔子の肉感的な身体に、しっかりと紐を食い込ませながら縛り上げていく。
 大人しく縛られていた塔子だが、さすがに、乳房の根元を縛られたときにはあやうく声を上げかけた。だがそれはまだ序の口で、膝をぎゅっと折り曲げさせられ、閉じられないように縛られてしまうと、もはや声も出せなかった。
 これから、なにをされるのだろう。
 怯え、震える塔子の目の前に、電子音を響かせるなにかが突きつけられた。
 あまりにも近すぎて一瞬、なんなのかよくわからなかったが、よく見ると、それは男性器そっくりの形をしたバイブだった。色までそっくりだったため、一瞬、本物がエリカの手の中で動いているのかと思ってしまったほどだ。
「毎晩、ベッドの中で自分をなぐさめているそうね?」
「どうしてそれを……」
 エリカに指摘され、塔子は頬をそめた。
 それは本当のことだった。
 塔子も年頃の女なのだ。そんな気分になることもある。
 けれども、ばれないように気を遣っていたつもりだった。それがなぜ、エリカに知れているというのか。
「私がその程度のこと、知らないはずがないでしょう?」
 エリカはただ、それだけ告げてくる。
 けれども、じゅうぶんな説得力があった。なにしろ、エリカはこの館の主人なのだ。
「そんなことばかりしているから、注意力が散漫になって失敗するのよ。そんなにそこが寂しいのだったら、いいものをあげるわ」
 そう言うと、塔子が問い返すひまもなく、エリカは塔子の秘所へとバイブを挿入した。
「きゃっ……あああああああっ!」
 なんの準備もなくねじこまれた凶器に、塔子は叫びをあげた。
「静かになさい」
 エリカはそんな塔子の口をふさぐと、耳もとでささやく。
 塔子は生理的な涙が頬をつたうのを感じながら、必死に声をこらえた。
 けれども、塔子の内部ではバイブがうねっている。
 バイブが内部をかきまわすたび、こらえきれず、塔子は身をふるわせた。
 エリカは薄く笑みながら、バイブを出し入れする。まだ乾いている内側がすれる痛みに、塔子は眉を寄せた。
 けれども、最初は痛みしかなかったというのに、次第に、波のように快感が押し寄せてくる。
「どうしたの? いやらしいわね。濡れてきてるなんて」
 くちゅり、とエリカの指が塔子のクリトリスを刺激した。
 そこは既に充血し、ぷっくりと立ち上がっている。
「いや……ぁう、そんなっ……」
「正直にお言いなさい。感じているのでしょう? どうなの?」
 エリカは有無をいわせないような口調で言う。
「はい……すごく、すごく気持ちいいですぅ……」
 しぼりだすような声で塔子は答えた。
「どこがどういう風に気持ちいいのか、しっかり言ってごらんなさい」
「そんな恥ずかしいこと……」
 ためらい、目を伏せた塔子の頬をエリカが打った。
 縛られていたためこらえることもできず、塔子は床に倒れる。
 そうして、腰を高く上げてよつんばいの姿勢になった塔子に、エリカはいっそう奥へとバイブを押し込む。
「は、ぁぅぅ……」
 叩かれた頬がじんじんするのすら気持ちいいような気がした。塔子は組み敷かれた牝犬のように腰を振る。
「私が命じているのよ。ちゃんと、お言いなさい」
「……ぁぅっ、私の……私のオ●ンコが……ぐちゅぐちゅのオマ●コにバイブが入ってて……バイブがぶるぶる言ってて……気持ちよすぎて頭が変になっちゃいそうですぅ……」
「本当におまえはいやらしいわね。腰まで振って、恥ずかしいとは思わないの?」